-目次-
1. 中間反抗期とは?
2. イヤイヤ期との違い、その特徴
3. 親としてどう対応するか
1.中間反抗期とは?
中間反抗期とは主に5歳ころから小学校低学年くらいにおきる反抗期のことで、2歳児の「イヤイヤ期」と呼ばれる第一反抗期と思春期の第二反抗期の間にあるため、中間反抗期とよばれます。
子どもが5歳頃になると、まるであの「イヤイヤ期」が再来したかのように突然反抗的な態度を見せることがあります。これが中間反抗期とよばれるもので、頭ではそれも成長の証だと分かってはいても、あまりにも反抗的な態度をとられてしまうと困ってしまいますよね。では保護者はこの時期にはどんな対応をするべきなのでしょうか。
2.イヤイヤ期との違い、その特徴
中間反抗期にあたるこの時期の子どもは、自立心が芽生えるいっぽうで感情のコントロールがまだうまくできないため、反抗的な行動や言動が増えてしまいます。
反発して口答えをしたり嘘をつくことなど、それまでには見られなかったような態度に大人は驚いてしまう事もあるかもしれません。また大人の振る舞いや言葉遣いを真似したり大人の会話の内容に興味をもつのもこの時期です。
2〜3歳のイヤイヤ期は「自分のやりたいことをやる!」という強い欲求が爆発し自分の意思を通そうとする時期でした。一方、中間反抗期は、イヤイヤ期のように単に反抗的な態度を取るだけでなく、その反抗的な態度に自分なりの「理屈」や「理由」を言い訳にするという点が特徴です。たとえば、「お風呂に早く入りなさい」と言うと、「いやだ、だってまだ遊びたいから!」とか、「もう少し後で入る!」と、理由をつけて反発してくるなどです。これが中間反抗期の一つのサインです。
3.親としてどう対応すべきか
①選択肢をあたえる
言われたとおりにするのではなく、「自分で決めたい」という気持ちが強い時期なので、AかBどっちが良い?など選択肢を与え、子どもが自分で決めることで反抗的な態度を和らげることができます。
②戦わないで共感する
反抗的な態度をとられてそれが長引いたりすると、つい冷静ではいられず声を荒げてしまう事もあるかと思います。しかし、保護者が怒ってもことが収まることはなく、逆効果になることも。難しいことではありますが、「今、怒っているんだね」「まだ遊びたかったんだね」と子どもの感情に寄り添ってあげることで、子どもも安心し、落ち着くことが多いです。
③ポジティブ行動を強化をする
悪い事や良くない事をした時に怒るのではなく、良い事や望ましい事をした時に積極的に声をかけるようにすることがおすすめです。自分で起きてきた、ご飯を全部食べた、一人で靴下をはいたなど、ともすれば「これくらいは出来て当たり前」というような生活の中の本当に小さい事にたいしてもその都度ポジティブな声をかけるようにすると、良い行動を強化することができます。その際に「〇〇して偉いね」や「すごいね」など行動にたいして「偉い」「すごい」などと評価をするのではなく、「〇〇できたんだね!」など子どもの行動をそのまま承認するような言い方がポイントです。
中間反抗期に限らず反抗期は保護者にとっては大変な時期ですが、同時に子どもの成長過程の一部でもあります。この時期をうまく乗り越えていくことで子どもとの関係をより深めていくことができるのです。